以前は工場で勤めており、人と話す機会も少なく黙々と作業をしていました。数年たった頃、仕事中に笑うこともなくなり「つまらない」「何しているんだろう」と思うようになりました。知人が介護の仕事をしていて「楽しいよ、やってみたら」と言われたことをきっかけに、私も介護の仕事を始めました。現在の職場を選んだ理由は、自分の能力を発揮できると思ったためです。

この仕事は、ご利用者やご家族、関係者の方達との関わりが多くあるため、デイサービスを利用されて「来てよかった」「楽しかった」と笑顔で言われると嬉しいです。新規の利用契約や継続して利用していただけるような取り組みを考えることなどに日々大変さを感じています。ご利用者の思いとご家族の思いが必ずしも一致するとは限らず、双方にとって納得のいくサービスを提供していくことも大切だと学びました。お互いにとって良いサービスや支援に繋げていくのがやりがいでもあり大変さだとも思います。

人と関わるのが苦手な方や、誰かに相談がなかなかできない方もおられると思います。多伎の郷には尊敬できる職員も多くいつも優しく声を掛けてもらっています。自分を変えたい、自分の力を試したい方の環境は整っています。一人で楽しむ時間は貴重で大切なものだと思っていますが、仲間やご利用者と一緒に過ごすのはまた違う楽しみがあります。たくさんの笑顔と笑いが皆さんにありますように。